〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町2-13-9 FORECAST人形町7階
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2026年10月22日(木)、一般社団法人 成長企業研究会は、設立6周年記念イベント「日本の中小企業の人材戦略カンファレンス」を東京・京橋で開催いたしました。
基調講演には、株式会社タイミー 執行役員 社長室室長/スポットワーク研究所 所長の石橋孝宜氏をお迎えし、「企業は何のために成長するのか―タイミーの成長から考える、これからの企業と働き方―」をテーマにお話しいただきました。
成長企業研究会 設立6周年記念イベント
「日本の中小企業の人材戦略カンファレンス」
・日 時:2026年10月22日(木) 15:30〜17:15
(終了後 17:30〜19:30 出版記念パーティー)
・会 場:ビジョンセンター東京京橋
・基調講演
株式会社タイミー 執行役員 社長室室長 石橋 孝宜 氏
「企業は何のために成長するのか―タイミーの成長から考える、これからの企業と働き方―」
・パネルディスカッション:石橋 孝宜 氏 × 成長企業研究会 理事 大神 千穂
参加者数:127名
▼参加者の主な内訳
業種
・事業会社(製造・不動産・IT・サービス業など)(約6割)
・中小企業を支えるパートナー(約4割)
内訳:コンサルティング・経営支援/生命保険・保険代理店 /銀行・信用金庫・M&A仲介
士業・専門家(社労士・弁護士・土地家屋調査士・FPなど)
役職
・経営層(代表・取締役・執行役員など):28名(約半数)
・部長・管理職、人事・総務のご担当者、一般社員の方にもご参加いただきました。
経営者の方だけでなく、士業や保険・金融の立場から中小企業を支える方が
約4割を占めたのが、今回の特徴です。
石橋 孝宜 氏
株式会社タイミー 執行役員 社長室室長
コンサルティング、ウェディング、飲食の会社で、現場・人事・事業経営を経験したのち、タイミーに入社。
サービスの立ち上げ前から、人事と現場の経験をもとに、使いやすいサービスづくりに関わる。
入社後はコーポレート部門と事業部門の責任者を経て、スポットワーク研究所を設立。
新しい働き方であるスポットワークの可能性の研究や、より安心・安全に働ける環境づくりを担う。
社長室として、社会課題の解決への貢献にも取り組んでいる。
基調講演「企業は何のために成長するのか―タイミーの成長から考える、これからの企業と働き方―」
タイミーは「働きたい時間」と「働いてほしい時間」をつなぐスキマバイトのサービスです。履歴書や面接なしで1時間から働けて、働いた分の給料はその日のうちに受け取ることができます。お互いが気に入れば、そのまま長期の採用にもつなげられます。
講演では、タイミーが歩んできた道のりと、そこから見えてきたこれからの企業と働き方について、次の流れでお話しいただきました。
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▼「働くまでの手間」をなくすことから始まった
アルバイトを始めるまでには、応募・面接・シフト調整と手間がかかり、給料を受け取るまでにも時間がかかります。タイミーは、この「働くまでのハードル」をなくすことから生まれました。
特に、2019年に労働条件通知書の電子化の法改正がターニングポイントとなり、法律の変化をいち早く取り入れ、サービスの実装を行ってきたことが、スポットワークの広がるきっかけになりました。
▼人が足りないのではなく、「働ける形」が足りない
2040年には約1,100万人の働き手が足りなくなるという予測(リクルートワークス研究所「未来予測2040」LINK)のなか、一方で、「もっと働きたい」「条件が合えば働きたい」と考えている人は、国内に600万人以上いるとされています(総務省統計局「労働力調査(詳細集計)2023年(令和5年)7-9月期平均」)。
子育ての合間の10時から14時だけ働きたい方、退職後も社会とのつながりを持ちたい方など、働きたい理由は人それぞれ。「働ける形」を増やすために、仕事を工程ごとに切り分ける・短い時間に分ける等で、こうした方々の力を活かせるようにしています。
▼受け入れる企業側に求められる変化
様々な方の力を借りるために重要なのが、「仕事の切り出し」です。
製造業の例では、仕事を荷受けから出荷までの工程に分け、品質に関わる部分は社員が担当。
運搬や梱包などは外部へお任せする形をとりました。その結果、社員が本来のコア業務に集中できるようになっています。
ホテルの事例では、チェックアウト後の室内清掃全体となると、作業習熟に時間がかかりますが、「シーツを取り外していく」という作業だけに業務を細分化して、誰でも担当できる仕組みを作りました。
また、タイミーを導入した事業者への調査では、社員の残業が減った、気持ちに余裕ができたといった変化に加えて、仕事を切り出す過程で「業務の進め方を見直す意識が高まった」「社員同士の会話が増えた」という変化も見られたそうです。
▼タイミーを活⽤した「新しい正社員確保の流れ」
さらに、まず一緒に働いてから採用につなげることで、ミスマッチを防げます。
大手運送会社では、この方法で19の支店で92名のドライバーを採用。
6名の町工場でも溶接経験者の長期採用を行った事例もあります。
スポットワークを通じて、働き⼿と接点を作り働きながら相性を互いに確かめあい、相思相愛であれば正規採⽤し、安定した⼈材基盤を築くという好循環もうまれています。
▼選んでもらえる職場になるために
これからは、採用力を高めるために、課金による検索上位・見栄えの良い写真などに取り組む以上に、一緒に働きたいかどうかの職場力が重要と考えています。
タイミーを利用している受け入れ企業様では、より選んでもらえる職場になるために、ワーカーさんからの「評価コメント」を基に、職場の改善に取り組まれています。
スポットワークをきっかけに「この仕事をしたい!」「この職場で働きたい!」と思ってもらえるかが勝負です。
▼今後の展望
ワーカーさん自身がタイミーで働いた経験やスキルがキャリアや評価につながるための取り組みを行っています。実際に、タイミーの勤務実績(稼働データや同職種での経験)が信用され、企業から評価を得たことで、正社員未経験でも大手企業へ入社となった事例もあります。
今後、教育・相談・就業を一体的に提供する三位一体型支援にも取り組み、スポットワークを通じて、最適な人員配置で生産性が向上し、確実な人手確保で投資を呼び込み、企業の成長を促すことができると確信しています。
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石橋 孝宜 氏 × 成長企業研究会 理事 大神 千穂
講演に続いて、石橋氏と当研究会理事の大神によるパネルディスカッションを行いました。参加者の皆様から事前にいただいたご質問をもとに、3つのテーマでお話を伺いました。
▼テーマ1:これからの時代の人材採用と活用
Q(大神):事前の質問でも「採用・育成」において、業務の切り出しやマニュアルの作成などが上手くいかないという声がありました。
タイミーの仕組みを使うと、円滑に進められるのでしょうか。
A(石橋氏):タイミーの管理画面には、業種ごとに募集のひな形が用意されています。
たとえば「ホテル→客室清掃→ベッドメイク」と選ぶと仕事内容の文面が出てくるため、時給や日時を直すだけで募集を出せます。
専門性の高い仕事は人が集まりにくい一方で、仕事を細かく分けた「誰でもできる仕事」であれば、ほぼ確実に人が集まります。
募集日は3日後から1週間後に設定するのがコツで、使い慣れるまでの目安は1か月ほど。
掲載に費用はかからないため、まずは気軽に出してみてください。
▼テーマ2:人が育ち、組織が動く仕組みづくり
Q:2017年の創業から7年で東証グロース市場への上場を果たされていますが、その中での自社の人が育ち、組織が動く仕組みづくりはどのように進めてこられたのでしょうか?
A:若く未経験の社員が多いなかで、組織を動かしてきたのは、社員が10名ほどの頃に、
人事制度より先に定めた「ミッション・ビジョン・バリュー」です。
「日本の現場の人手不足を解決する」という一人ひとりの熱量が強みとなり、細かく管理するのではなく、社員が自ら事業を動かしていく組織をつくってきました。
上場は創業時からの目標で、「サービスを広げて社会に貢献すること」と「上場」は一体のものでした。
社内の人事は社長自らが強い関心を持って担っており、その背景には先輩経営者たちの教えがあります。
また、現場を理解することを何より大切にしており、経営陣も今もなお、自らタイミーを使って現場で働いています。
▼テーマ3:企業の成長とは何か
Q:石橋様にとって「企業の成長」とは何とお考えになりますか。
A:時価総額などの業績数字だけでなく、「ミッションに雇われているか」が大切だと語ります。
タイミーのミッションは「『はたらく』を通じて人生の可能性を広げるインフラをつくる」。
水道のように、どの地域・どの業種でも、働く入り口にスポットワークがある状態を目指しています。まず試しに働いてから自分でキャリアを選べる、ミスマッチのない社会をつくっていきたいです。
▼パネルディスカッション まとめ
(大神)採用の現場で「学びたい」という応募者は多い一方、「入社後にこう貢献する」と言える方は少ないという実感があります。
スポットワークで現場の経験と信頼を積んだ方が、自信を持って中小企業に入社してくれる・・・
そんな流れが広がれば、日本の経済成長にもつながっていくのではないかと感じました。
当日のアンケートから、一部をご紹介します(業種・役職のみ記載しています)。
「作業を細分化するという視点が自分にはなく、大変勉強になりました。誰でもわかりやすく業務ができるように整えれば、新規採用をした際にも即戦力となってくれると思います。」
(事業会社/代表取締役)
「働き手がいないのではなく、仕事がないのではなく、5時間以上勤務などといった社会的な構造が、令和の社会と合わなくなっていたということに気が付きました。」
(事業会社/上席執行役員)
「業務の切り出しと、切り出した業務の言語化の重要性を感じました。」
(不動産業/人事部部長)
「外から人を受け入れるための準備が、今いる社員の働きやすさや育成にもつながる。この点を自社でも考えてみたいと思いました。」
(事業会社/事務マネージャー)
「業務の切り分けができていないことが、成長を阻害している一因となっているように思えました。クライアント経営者にタイミーを利用してみるように提案してみます。」
(FP事務所/所長)
「隙間時間で細切れの作業をする、そこから良かったら求人につながるという発想がとても良かったです。身近な経営者にお伝えしたいと思いました。」
(生命保険会社/営業)
「ジョブ型雇用からタスク型雇用へと、企業の採用課題、持続的成長において、必ず知っておくべき内容でした。」
(コンサルティング会社/執行役員)
企業は何のために成長するのでしょうか。
今回の6周年記念イベントでは、株式会社タイミーの石橋孝宜様をお迎えし、人材不足という社会課題を切り口に、これからの企業経営と働き方について考える機会をいただきました。
特に印象的だったのは、人が足りないという問題に対して、単に採用を増やすのではなく、仕事のあり方そのものを見直すという視点です。
仕事を分解し、仕組みを整えることは、新たな人材の活躍の場を生み出すだけでなく、今いる社員の働きやすさや成長にもつながります。
私は、「経営とは、経営者が描く志やビジョンを実現するための手段」だと考えています。
売上を伸ばすことも、組織を大きくすることも、それ自体が目的ではありません。
その先に、どのような未来を実現したいのか。
その問いを持ち続けることが、持続的な成長につながるのではないでしょうか。
成長企業研究会は、経営者が目の前の課題に追われる中でも、本来の志を見失わず、未来への選択肢を広げ、実現に向けて歩み続けられる場でありたいと考えています。
「経営者が志を見失わず、その志を実現できる経営を、日本の当たり前にする。」
これからも皆さまと共に学び、考え、実践してまいります。
一般社団法人 成長企業研究会 理事 大神 千穂
ミッション
日本を支える中小企業を元気にする
資源(人・モノ・金)が減少する日本社会において、唯一増える「情報」をシェアし分かち合うことで、互いに切磋琢磨し合える環境を作りたい。雇用の創出による地域活性化や、利益拡大による納税を通じ、未来に貢献する成長企業を増やしたい——その想いから、成長企業研究会を立ち上げました。
会社が成長するとき、それまでのやり方は少しずつ通用しなくなっていきます。
とりわけ少人数で立ち上げた企業が従業員を増やしていくとき、30人・50人・100人と、節目ごとにこれまで経験したことのない課題に直面します——これが「組織拡大の壁」です。
成城大学経済学部経営学科卒業後、
河合康夫税理士事務所勤務
インベストメント・バンク勤務を経て、
平成10年3月 税理士登録、個人事務所開業
平成14年4月 税理士法人HOP設立
平成23年12月 一般社団法人相続診断協会 代表理事就任
令和2年11月 一般社団法人成長企業研究会 代表理事就任
1983年ドラフト1位で日本ハムファイターズ入団。
2003年ヘッドコーチ就任。在任中はリーグ優勝2回、日本一1回。
2023年、WBC侍ジャパンのヘッドコーチとして、侍ジャパンを優勝に導いた。
成長企業研究会では様々なイベントやセミナーを開催しております。
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